弾き語りテスト
前回まで
https://eric-designer.hatenablog.jp/entry/バンドを組む
続き
O田とバンドを組み、週2、3位のペースで練習していた。
コピーではなく、曲を作ろうと話をしていた。
作り方を知らないので、新たな教本を買い、調べながらコードを並べていった。
歌詞とバンド名は、O田の担当になり、メロディーは後からつけるスタイルだった。
音楽仲間ができ、楽しい音楽ライフを送っていたが、とうとう1学期最後の音楽の授業がやってきた。
弾き語りするにあたり、ギターは自信があったが、歌はもともと上手くないし、練習もしていない。
そもそも弾き語りテストの為にギターを練習している訳でもなく、楽しいとか、上手くなりたい、という感情で続けていた。
テスト直前に先生が
「このテストはギターのテストです。歌は、おまけで10点くらいしかないから」と言った。
つまり、ギター90点と歌10点の100点満点ということらしい。
これを聞き、大体の人が歌わず、ギターだけを弾いていた。
迷わず、私もギターだけにすることにした。
点数なんてどうでもよかった。
テストが始まった。
先生の前に行き、ギターを弾いた。
緊張はなかったし、普通にこなせた。
終わると「上手だから95点」と言われた。
この時の記憶は、今でも鮮明に覚えている。
すごく嬉しかった。
続く