バンド名決定
前回まで
続き
弾き語りのテストも終わり、バンド練習に没頭する日々が続いた。
歌詞は無かったが、AメロBメロサビと流れができ、曲として完成しつつあった。
私は、ギターでコードをストローク弾きしていたが、O田はキーボードを弾くことはなかった。
当時、ダニエル パウターのbad dayが流行っており、そんな感じで弾いてくれると思っていたが、どうやら弾けないようだった。
ある日、O田が「歌詞とバンド名を考えてきた」と言った。
二つともO田の担当になっており、任せっきりになっていた。
バンド名を聞いてみると。
「KIZUNA DRAGON」 とコード進行の紙の上の方に書いてあった。
キズナ ドラゴン だった。
言葉を失ったが、任せっきりだったし、一旦了承し、歌詞を見てみた。
「桜の花が散った時、二人の仲はどうなるの?」から始まるそれっぽい歌詞が永遠続いていた。
言葉を失ったが、任せっきりだったし、一旦了承し、歌わせてみた。
自分が歌下手な分、歌唱力についてどうこう言えないが、歌詞が全て持っていっていた。
この時、私の中でO田とは続かないと思った。
続く