ギターとの出会い
ギターとの出会いは高校1年の音楽の授業である。
中学時代もともと音楽に興味がなく、授業ともなれば苦手分野だった。
リコーダーや合唱、クセの強い先生、どれも嫌いだった。
そのころ聞いたことがあったのは、記憶も定かではないが、オレンジレンジやゆずなどCMで流れているような流行りの曲だった。
中学では部活のサッカーに専念し、充実した3年を過ごした。
中学3年になり、進学先を選ばなくては行けなかったが、特に行きたい高校はなかった。
愛知という土地柄もあり、就職に有利な工業高校を選ぶことにしたのだが、この選択が私をギターとの出会いへ導くことになる。
高校へ進学すると、部活は強制で入らなくてはならなかった。
もともと足の怪我をかばいながらサッカーしていた為、高校のレベルではついていけないと思ったのと、同じ中学で仲の良かったN村の誘いで、囲碁部に入った。
当然私も帰宅組なのだが、趣味もなく、ゲームしていた記憶しかない。
1年の最初の音楽の授業、ついにギターと出会うこととなる。
音楽室に着くと、クラス40人全員分のギターが壁際に並んでいた。
先生が「ギター持って席に着いて」と言った。
近くにあったやつを手にし、席に着いた。
続く